新年が近づき、あなたのジュエリー・ワードローブを一新するにはぴったりな時期です。 トレンドを探るお手伝いをするため、GIAの専門家に2017年のジュエリートレンドの予想について聞きました。
毎年恒例行事として、GIAはクリエイティブなスタッフを集め、それぞれの考え方を話し合います。 昨年は、チームの予想はフープイヤリング、幾何学的デザインのジュエリー、フローラル・ジュエリー、カラーブロックなどの人気上昇でした。 予想は当たりましたが、正確に言うと、多少のはずれがありました。
今年は少しアレンジを加えてみました。 私たちはパネルメンバーに、「ウィッシュリスト」を提出するようお願いしました。メンバーがじっくりと考えた思いはトレンドとは関係なく、どちらかというと見過ごされた、または面白いスタイルがあります。 これで「トレンド/トレンドでない」の枠にはまらないアイデアを共有してもらえるはずです。 それがトレンドになることだってあるかもしれませんよ。
2017年ジュエリートレンド:ローズゴールド、カラー宝石、イヤークライマー
ソーシャルメディア・マネージャー、Shayne Ebrahimi
Shayneはチームに最近入ってきたため、2016の予想には参加しませんでした。 しかしソーシャルメディア・マネージャーとして、彼女はファッションに通じています。 彼女は新年のジュエリートレンドをこう予想します。
宝石とローズゴールドの組み合わせが大きく流行し、イヤークライマーとイヤージャケットが引き続き出てくるでしょう。 カラーストーンをセンターにした婚約指輪もトレンドになると思います。 サファイアとルビーが人気のチョイスになるでしょう。
2017年ジュエリートレンド:主張するイヤリング
ライター、Doug Glener
Glenerはアールデコ調のジュエリーがトレンドになると予想し、2016年には美しく創造性に富んだ幾何学的なピースが数多く紹介されました。 彼はまた、1970年代のファッションリバイバルが引き続き人気を集めると予想しましたが、トレンドは年の初めに衰えを見せました。
イヤリングが流行しており、デザイナーが創造性をたっぷりと活かしています。 Glenerは大胆なデザインと多くの色を使用した、主張するイヤリングの流行を確信しています。
Glenerのウィッシュリスト: 「アールヌーボージュエリーは美しい。しかもこれらは、展示される商品の中には、ネオ・アールデコやネオ・エドワード朝ジュエリーの量に比べると、ほとんど姿が見られなくなっています。 私はそのしなやかなラインや神話的モチーフが再想像された作品をぜひ見たいと思います。」
2017ジュエリートレンド: 1点主張型のルール
広報&メディアマネージャー、Kristin Mahan
Mahanは、インスタグラムやその他のソーシャルメディアサイトがショッピング機能をフィーチャーする、またアールデコにヒントを得たジュエリーが引き続き流行するという、2015年の予想的中で「今年の予言者」 に選ばれました。 2016年には、彼女はフラワーモチーフが花咲くと予想しました。そしてその予想はまたもや当たったのです。
2017年春のパリのランウェイショーをベースに、ウルトラモダンな未来的バイブのあるジュエリーが登場するとMahanは予想しています。 これは2016年のボーホーシックな、手作り感覚の流行の真逆を行くものです。 Valentino(ヴァレンティノ)がそのヒントであるとするなら、小ぶりの宝石のついたクロスボディバッグが流行るでしょう。 スカートの裾ラインがミディ丈から足首まで長くなるに合わせて、ネックレスも長く垂れ下がるようになり、過去6か月の「ヒップな」(=流行であった)チョーカーに取って代わるでしょう。 袖も長めが流行りだしたため、直接肌の上につけるものの代わりに、服の上からつけるようデザインされたカフも流行するでしょう。 Mahanはまた、「レス・イズ・モア」のミニマルなアプローチをジュエリーに予想しており、ファッショニスタはセットものや重ね付け、レイヤーの代わりに1品で主張するジュエリーに注目するようになるだろうと思われます。
Mahanのウィッシュリスト: 「私はパール、アンバ―やアンモライトなど、もっとオーガニックな素材を見たいと思っています。これらをモダンなデザインと組み合わせたものを期待します。 また、カラフルなメタルも! パープル、グリーン、ピンク等が出てくるでしょう。」
2017年ジュエリートレンド:手の込んだ婚約指輪
ジュエリーマニュファクチャリングアート 研究開発部門、テクニカルライター、Elizabeth K. McClurg
McClurgの仕事の一部は、流行を追って予想することでもありますが、今年のリングによく見られたふんだんなグラデーションと豊かな色相のメタルを察知したら彼女の第六感が鳴り響いたに違いありません。 Anne Cohen、Etienne Perret、Steven Kretchmerだけでなく、多くの想像力豊なジュエリーデザイナーが大胆な色のリングを発表しました。
McClurgは、フローラルやレースにヒントを得た手の込んだ婚約指輪が流行すると予想しています。 ファッションデザイナーのRodarteとエドワード時代が出会ったらどうでしょうか。
2017年ジュエリートレンド:チャーム付きブレスレットのトランスフォーメーション
博物館展示及び寄贈ギフトマネージャー、McKenzie Santimer
Santimerは当団体所属のファッショニスタで、腕、首、手首や指にジュエリーをレイヤー付けすることが2016年に流行すると予想しました。 また、ただ1つのスタイルだけではなく、オートクチュールとコスチュームの融合、異素材金属のミックス、輝きのあるプラスティック、革、ラバーなどが流行するとも言いました。 ファッショニスタは時には予想が外れるときもあり、Santimerも彼女の予想が「ホームラン」ではなかったと認めています。
シングルチャームのブレスレットはたくさんのチャームで煌めくネックレスに変わります。 チャームが多ければ多い方が良く、レザーやチェーン、ロープネックレスに付けられます。 各チャームは特別な意味を持ち、持ち主の望みと夢で輝く広告塔のようになります。
Santimerのウィッシュリスト:シングルイヤリング。 「主張したいですか? 意外性のあるイヤリングを1つだけつけてみてください。 大胆なムーブメントを起こしてください。 オリジナル性を持って。 枠にとらわれずに。 これを定番アイテムにしてしまいましょう。」Santimerはそうアドバイスします。
2017ジュエリートレンド: サウスウェスタンとネイティブアメリカンジュエリー
シニアリサーチ図書館司書、Rose Tozer
Tozerのペーパージュエリーが流行するという挑発的予想は、私たちがこの記事に「ウィッシュリスト」を追加することにした理由の一つです。 Tozerはペーパージュエリーがそこまで流行するとは実際思っていませんでしたが、単に素晴らしい作品を共有したいと思っていました。 ですから、彼女の予想をその正確さについては問わないこととします。
伝統的なネイティブアメリカンジュエリーはその人気を取り戻し、また現代的なサウスウェスタンにヒントを得たジュエリーが2017年にはさらに目立ってくるでしょう。
2017年ジュエリートレンド:控えめな、大きなダイヤモンドとサファイアの組み合わせ
シニア業界アナリスト、Russell Shor
Shorは業界の流行に鋭く敏感な目を持っています。 業界を観察し、自分の予想をGIAチームと共有するのが彼の仕事です。 彼の専門はダイヤモンド取引ですが、私たちは彼にジュエリートレンドとカラー宝石のトレンドについて、意見を共有するようお願いしました。
ジュエリーデザインでは、「キラキラ系」に対抗して、個性と控えめな表現が引き続き出てくるでしょう。小売ジュエラーや、ダイヤモンドおよびカラーストーンの取引では、消費者のトレンドの変化の早さや、家電、旅行、その他のぜいたくな体験などとの激化する競争に対応して効果的なマーケティングキャンペーンを開発する課題が引き続きあります。
新しいダイヤモンド採鉱技術のおかげで、来年には巨大な(100カラット以上)のダイヤモンドがさらに多く見つかるでしょう。
カラーストーン市場では、マダガスカルでの新たなサファイアラッシュにより市場で品質の高い素材をさらに提供できるようになり、エメラルドの供給は引き続き安定するでしょう。 ダイヤモンドに関しては、他の優先事項に振り回される消費者の興味と需要を作ることがジュエリー業界の主な課題として残っています。
2017年ジュエリートレンド:アシンメトリック・イヤリング
リサーチ図書館司書、Peggy Tsiamis
2016年には、Tsiamisはカラーリボンが再度使われるようになり、新たにデザインされてトレンドになるだろうと予測しました。 リボンは特にトレンドにはなりませんでしたが、2017年には驚くような予想をしています。
シンメトリーのイヤリングペアが同じものになる、つまり右側と左側が同じ向きになるのです。 アシンメトリーのイヤリングでは、右と左が違うデザインになりますが、お互いが上手くバランスを取ります。
何世紀か前には何が流行していたか気になりますか? Lover’s EyeとBerlin Ironをお試しください。 これらにはあまり興味がおありでない方は、コンテンポラリー・ジュエラーがアールデコモチーフをシックな婚約指輪に吹き込む様子をご覧ください。
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