ラウンド ダイヤモンドをお探しでしたら、ラウンド ブリリアント カットが婚約指輪で最も人気の高いスタイルの一つです。指を引き立て、そのきらめきで魅了する、現代的かつクラシックなカットです。その選び方を学びましょう。
ラウンド ダイヤモンド:ラウンド ブリリアント カットの歴史
ラウンド ダイヤモンドの歴史は1750年以前にまで遡りますが、1873年にボストンのダイヤモンド カッターであるヘンリー モースによってブルーティング機械が発明されてから、満足のいく、均整の取れた輪郭の石を製造することが容易になりました。石の結晶の形状に従うと、ほとんどの場合正方形または長方形のクッション シェイプのダイヤモンドができますが、これに代わり、この驚異的な機械によってダイヤモンド カッターは見事な円形のダイヤモンドを生み出すことができるようになりました。
モースはまた、ダイヤモンドの角度を測定するためのゲージ第一号も発明しました。ラウンド ダイヤモンドのファセット角度とプロポーションを試し、アメリカン カットの名で知られる、現代のラウンド ブリリアント カッティングスタイルの先駆けとなったカッティングスタイルを開発しました。
今日、ラウンド ブリリアント カットのダイヤモンドは、実証済みのダイヤモンドのプロポーションを用い、最先端の自動カッティング装置で厳しい基準を満たすよう仕上げられます。このタイプのラウンド ダイヤモンドは最も人気が高く、The Knotによる2015年の調査によれば、婚約指輪として販売されている全ダイヤモンドの約半分を占めています。
ラウンド ブリリアント カットのダイヤモンドとは?
ブリリアント カットとして婚約指輪に多く使用されるラウンド ダイヤモンドは、頭字語のRBC(Round Brilliant Cut)で呼ばれることもあります。ラウンド ブリリアント カットのダイヤモンドは、ガードルの輪郭が円形で、対称性を成して配置された三角形および凧型のファセット、そしてテーブルがあります。ラウンド ブリリアント カットには57または58面のファセットがあり、ダイヤモンドにキューレット ファセットがあるかどうかで数が決まります。ファセットの数、サイズ、配置はブリリアント カット ダイヤモンドに信じられないほどのきらめきと色の閃光をもたらします。
ラウンド ブリリアント カットのダイヤモンドで注目すべき点
ダイヤモンドのファセットの配置は、ダイヤモンドが光とどのように相互作用するかを理解するうえで重要です。ブリリアント カットを施したラウンドダイヤモンドのファセットを、光や石の周囲を反射する複雑に連なった鏡だと考えてください。ダイヤモンドを購入する際、石を見る時の照明に注意してください。照明がダイヤモンドの外観に大きく影響するためです。
すべての白色光のダイヤモンドの内部反射および外部反射の効果を表す、輝き(ブリリアンスと呼ぶことが多い)を見てください。これは拡散照明下で最もよく観察できます。良質なカットのダイヤモンドは、サイズやカラー、クラリティが同等であっても、カットの質が悪いものより明るくなります。ポリッシュやシンメトリーがプア(Poor)の場合、輝きとファイアーが減少します。
- 石を店舗のスポットライトの下で動かしたり傾けたりして、赤、青、黄色、オレンジ色の閃光を探してみてください。これがファイアーと呼ばれるものです。ファイアーは、ダイヤモンドを通る白色光がスペクトルの虹色に分散されるときに発生します。
- きらめき、つまりダイヤモンドやそれを見る人、または光源が移動したときにキラっと光る光点を探してください。
- ダイヤモンドの内部反射および外部反射から生じる明暗領域のパターンを見てください。鮮明かつはっきりした外観で、大きくて気になる暗いエリアのないパターンであるためには、明るい領域と暗い領域の間に十分なコントラストがなくてはなりません。
- きらめきとパターンの組み合わせであるシンチレーションを見てください。魅力的なダイヤモンドでは、反射はとても均等でサイズのバランスも取れているように見えるはずです。
- ダイヤモンドの耐久性を考慮に入れてください。モース硬度スケールで硬度10とされてはいるものの、ダイヤモンドが欠けたり、割れたりすることはやはりあります。
- 極端に薄い、いわゆる「ナイフ エッジ(ナイフのように尖った)」のガードルは、ダイヤモンドが損傷を受けやすくなりますので、避けましょう。
- ガードル付近のダイヤモンドのインクル―ジョンの数、種類、位置を考慮します。これによりダイヤモンドがより欠けたり割れたりしやすくなるためです。
GIAダイヤモンド グレーディング レポートまたはダイヤモンド ドシエ®は、自分にとって完璧なラウンド ブリリアント カット ダイヤモンドを選ぶ際に、非常に重要な助けとなります。これらのレポートには、ダイヤモンドのカット品質の客観的評価だけでなく、カラット重量、カラー、クラリティといった、ダイヤモンドを選ぶ際に考慮すべき他の品質要素の評価も含まれています。
ラウンド ダイヤモンドに合う婚約指輪のセッティング スタイル
ラウンド ダイヤモンドの婚約指輪を完全な形にする指輪のスタイルにはさまざまなものがあります。
指輪の中心的存在である一粒石を使用したソリティア セッティングは常に人気の高いスタイルです。ラウンド ダイヤモンドは多くの場合、センター ストーンを強調させるためサイド ストーンとともにセットするか、ヘイローで囲みます。
1. ラウンド ダイヤモンドの婚約指輪に合うソリティア セッティング
爪留め(プロング セッティング): このセッティングは石のガードル部分を下から支えます。爪は石をバンドから持ち上げて支え、ダイヤモンドを大きく見せ、最大のきらめきを引き出します。
ティファニー社が125年以上前に紹介した6本爪の爪留めは、今も婚約指輪の選択肢として高い人気を誇っています。4本爪も良い選択肢です。二つのうちどちらかを選ぶ場合、爪留めの各スタイルの長所と短所を学んでみてはいかがでしょうか。
カテドラル セッティング: このセッティングは、礼拝の場に見られるアーチ状の梁に似ていることからこのように名づけられました。これは、ダイヤモンドの両脇にスロープがありそこから石を見えるようにした、爪留めです。
覆輪留め(ベゼル セッティング): すっきりとしたモダンなセッティングで、金属がダイヤモンドを完全に囲み、ガードル部分を最大限に保護しています。アクティブなライフスタイルのお相手に適した選択肢です。
テンション セッティング: プラチナまたはゴールドの向かい合う両側部分からの圧力でダイヤモンドを固定し、石が浮いているかのような錯覚を生み出しています。このセッティングにより、ダイヤモンドの下に金属が存在しないことで石のお手入れは簡単になりますが、ダイヤモンドの一部が露出しているために、偶発的な損傷を受けやすくなります。このセッティングはアクティブな方にはあまり適しません。
2. ラウンド ダイヤモンドの婚約指輪に合うサイドストーンのセッティング
ラウンド ダイヤモンドの婚約指輪にサイド ストーンを加えることにより、さらにきらめきを添え、お相手のパーソナリティを反映した指輪にカスタマイズすることができます。
パヴェ セッティング: 小さな宝石をぎっしりと詰めてセットし、指輪にダイヤモンドが「敷き詰められている」ような外観を生み出します。時にはハチの巣状にする場合もあります。パヴェ セッティングが、ラウンド ダイヤモンドのセンターストーンをヘイローのように囲む(ヘイロー セッティングとしても知られている)か、バンドに沿って伸びるか、またはその両方の場合もあります。いずれの場合もエレガントな外観となります。
チャネル セッティング: 溝付きのレールで、端と端を合わせて一列に並べたサイド ストーンを固定をします。ラウンドのセンター ストーンとバゲットのサイド ストーンを使った婚約指輪に心が傾いているようでしたら、サイド ストーンのセッティングとしてはチャネル セッティングが人気の高い選択肢です。ラウンド ダイヤモンドやプリンセス カットのダイヤモンドもチャネル セッティングが可能です。宝石がしっかりと保護されるため、このタイプのセッティング スタイルは毎日の着用に適した選択肢となります。
古典的なソリティアの爪留めの一粒ラウンド ダイヤモンドの、滑らかで無駄のないエレガンスを追求するにしても、アクセント ストーンを用いて別のセッティング スタイルで一クラス上を目指すにしても、ラウンド ダイヤモンドは婚約指輪として時代を超越した選択肢であり、パーフェクトな愛情表現の方法となります。
購入の準備は整いましたか?一般的な婚約指輪用語を学び、ジュエラーに希望を伝える際にお役立てください。
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