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Platinum simulated diamond engagement ring, featuring a 1.50 ct CZ center stone surrounded by 1.40 carats of diamonds

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ダイヤモンド類似石とは?

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Published December 20, 2016

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ダイヤモンドに似せた石、すなわちダイヤモンド類似石は、ダイヤモンドのように見えますが、化学特性、物理特性、光学特性がダイヤモンドと同じではありません。ダイヤモンド類似石を購入する場合は、手に入れようとしている石のユニークな特性を理解しておきましょう。

ダイヤモンド類似石として使用される素材

特定の宝石に似ている場合、ラボで製造された宝石(「合成」宝石とも呼ばれる)および天然の宝石のどちらも、その石を模倣するために使用されることがあります。ジェモロジストはこうした模造石を「類似石」と呼びます。無色のクォーツ、トパーズ、サファイア、ベリル、そして特にジルコンなどの天然素材は、ダイヤモンドの類似石として何世紀にもわたって使用されています。

キュービック ジルコニアやモアッサナイトなど、現在最も人気の高いダイヤモンドの類似石のほとんどがラボで製造された合成の石です。例えばキュービック ジルコニアは、粉末状の素材を融点まで熱した後、固化するまで冷却する方法で製造されます。

重要なポイント: ダイヤモンドの類似石はラボラトリー グロウン(ラボで製造された)ダイヤモンドとは違います。ラボで製造されたダイヤモンドには天然のダイヤモンドと同じ化学的、物理的および光学的特性がありますが、類似石にはありません。ラボで製造されたダイヤモンドの詳細についてお読みください。

14Kローズ ゴールド リングに、ほぼ無色のラウンド ブリリアント カットの合成モアッサナイトがセットされている。

この14Kローズ ゴールド リングには、ほぼ無色のラウンド ブリリアントカットの合成モアッサナイトがセットされている。1990年代後半に登場した合成モアッサナイトはダイヤモンドの類似石として人気がある。提供:Brilliant Earth(ブリリアント アース)

ダイヤモンドとダイヤモンド類似石の比較

類似石はそれぞれにユニークな特性があり、それらをまとめてダイヤモンドと比較するのは困難です。ですが、概してダイヤモンドはどの類似石よりも高い硬度を持っています。モース硬度 は、宝石と鉱物の硬度を等級付けしたものです。ダイヤモンドは硬度が最高の10で、地球上で最も硬い天然物質の一つです。これは、ダイヤモンドではほとんどの石に日常の摩耗に対する耐久性がある一方で、多くの類似石の場合、特にファセットの境目に沿ってひっかき傷や目に見える擦り傷ができやすいことを意味します。また、ダイヤモンドはその優れた硬度により、他の宝石や類似石よりも上質な研磨を施すことができるということがあります。つまり、ダイヤモンドはほとんどの類似石よりも光沢が優れているということです。

もう一つの注目すべき要素は、類似石によってその密度(質量に対する重量の比)が異なるということです。ダイヤモンドよりも密度の高い類似石(GGGなど)は同じカラット重量のダイヤモンドよりも小さく見えますが、ダイヤモンドよりも密度が低いものはより大きく見えることがあります。

最後に、ダイヤモンドはほとんどの類似石よりもより多くのファイアを見せますが、モアッサナイトや合成ルチルなど、数種類の類似石ではダイヤモンドよりも強いファイアが見られます。こうした類似石の強いファイアを好む人々がいる一方で、過度のファイアは石がダイヤモンドではない、「違う」ものであるという事実に目を向けさせてしまう、と考える人たちもいます。

この18Kホワイト ゴールド リングには無色の合成モアッサナイトがセットされている。

この18Kホワイト ゴールドリングには無色の合成モアッサナイトがセットされている。提供:Brilliant Earth(ブリリアント アース)

ダイヤモンドの類似石:長所と短所

ダイヤモンドの類似石の購入を検討されているようでしたら、人気の高いダイヤモンドの類似石の詳細と、それらの長所や短所についてお読みください。どの素材もぬるま湯の石鹸水で洗うのは安全ですが、他の一般的なクリーニング方法に対しては反応が異なる場合もあることに注意してください。

キュービック ジルコニア(CZ)

ラボで製造されたキュービック ジルコニア(CZ)

著作権:GIA & Tino Hammid

素材:

キュービック ジルコニア (CZ)
ラボでの製造
モース硬度:8.5

お手入れ&クリーニング:
超音波洗浄器:安全
スチームクリーナー:安全

長所:

キュービック ジルコニアは価格が非常に手頃です。硬度が高く(8.5)、多くの場合、無色でフローレスです。ダイヤモンドよりもわずかに強いファイアがあります。

短所:

CZはダイヤモンドに比べてひっかき傷がつきやすく、輝きが劣ります。その幅広い色のきらめきが「人工的」だと感じる人もいます。無色のCZは、年月を経て黄色く変色する場合があります。

合成モアッサナイト

ラボで製造された合成モアッサナイト

写真:Robert Weldon/GIA.

素材:

合成モアッサナイト
ラボでの製造
モース硬度:9.25

お手入れ&クリーニング:
超音波洗浄器:安全
スチームクリーナー:安全

長所:

ダイヤモンド類似石の中では最も硬い石で、ダイヤモンドの2倍以上のファイアがあります。クラリティの高い無色からほぼ無色の石があります。ダイヤモンドよりも油脂を寄せつけにくい石です。

短所:

複屈折性で、バック ファセットのダブリング(二重に見える)により、方向によっては微かにぼんやりと見えることがあります。サイズの大きいものは、非常に強いファイアによって「人工的」に見え、類似石であってダイヤモンドではないということが露呈してしまいます。

ジルコン

ジルコンの石

写真:Robert Weldon/ GIA  提供:Dr. Eduard J. Gübelin Collection

素材:

ジルコン
天然
モース硬度:6~7.5

お手入れ&クリーニング:
超音波洗浄器:お勧めできません
スチームクリーナー:お勧めできません

長所:

天然の石ジルコンは、地球上で最も古い岩石です。ダイヤモンドに近いファイアがあります。

短所:

ジルコンの硬度や耐久性はあまり高くありません。少々もろいため、指輪として身に着ける場合は注意が必要です。また複屈折性であり、石の内部を見たときにファセットの像が二重に見えます。これにより、石がぼやけて見えることがあります。

サファイア、無色

天然

無色の天然サファイア

無色の天然サファイア。
写真:Shane F. McClure/GIA

合成

ほぼ無色の合成サファイア。

ほぼ無色の合成サファイア。
写真:Shane F. McClure/GIA

素材:

サファイア、無色
天然または合成
モース硬度:9

お手入れ&クリーニング:

超音波洗浄器:通常安全
スチームクリーナー:通常安全

長所:

無色のサファイアは硬くて頑丈なため耐久性が非常に高く、指輪用の石として着用できます。天然石をお探しの場合、無色の天然サファイアは比較的手ごろな価格の宝石です。

短所:

無色のサファイアにはダイヤモンドのような輝きやファイアはないため、ベストの状態に保つには頻繁なクリーニングが必要です。本当に無色の天然サファイアは希少です。通常、カラーレス サファイアのほとんどは、無色に近いだけです

合成ルチル

ラボで製造された合成ルチル

著作権:GIA & Tino Hammid

素材:

合成ルチル
ラボでの製造
モース硬度:6~6.5

お手入れ&クリーニング:
超音波洗浄器やスチームクリーナーの使用は避けてください。

長所:

合成ルチルはダイヤモンドよりもわずかに輝きが強く、7倍以上のファイアがあります。

短所:

合成ルチルは硬度が低いためひっかき傷がつきやすく、ファセットの境目は一般的に丸みを帯びています。複屈折性であるため、ファセットの像が二重に見えます。これにより、石の内部がぼやけて見えることがあります。また、合成ルチルはわずかに黄色がかっていることが多く、その強烈で「サイケデリックな」ファイアから、この石がダイヤモンドではないことがわかります。

ガドリニウム ガリウム ガーネット(GGG/スリージー)

ラボで製造されたガドリニウム ガリウム ガーネット(GGG)

著作権:GIA & Tino Hammid

素材:

ガドリニウム ガリウム ガーネット(GGG)
ラボでの製造
モース硬度:6.5

お手入れ&クリーニング:
超音波洗浄器:通常安全
スチームクリーナー:通常安全

長所:

GGGにはダイヤモンドに似たファイアがあります。多くの場合、無色です。

短所:

GGGは硬度が低いためひっかき傷が付きやすく、ファセットの境目は一般的に丸みを帯びています。ダイヤモンドのほぼ二倍の密度があり、同じカラット重量のダイヤモンドよりもサイズは小さくなります。今では、ダイヤモンドの類似石としてあまり使用されなくなっており、ヴィンテージ ジュエリーによく見られます。

イットリウム アルミニウム ガーネット(YAG/ヤグ)

ラボで製造されたイットリウム アルミニウム ガーネット(YAG)のダイヤモンド類似石

写真撮影:Robert Weldon/GIA

素材:

イットリウム アルミニウム ガーネット(YAG)
ラボでの製造
モース硬度:8.5

お手入れ&クリーニング:
超音波洗浄器:安全
スチームクリーナー:安全

長所:

YAGは硬度が良好で、クラリティの高い石です。

短所:

ダイヤモンドが持つ独特のファイアや光沢はありません。今では、ダイヤモンドの類似石としてあまり使用されなくなっており、ヴィンテージ ジュエリーによく見られます。

無色のジルコンが、酸化させたスターリング シルバーにセットされた「A Drop of Tear(涙のしずく)」のリング。

クラシックな婚約指輪に対する非常に先端を行くデザイン。Selda Okutanの指輪「A Drop of Tear(涙のしずく)」は、酸化させたスターリング シルバーにセットされた無色のジルコンを特徴としている。提供:Selda Okutan

ダイヤモンドの類似石を購入すべきか?

ダイヤモンドとダイヤモンドの類似石のどちらかを選ぶ際、検討すべき多くの要素があります。一般的に、ダイヤモンドの類似石の購入が検討されるのは、同じサイズ、カラー、クラリティのダイヤモンドよりも価格が手頃だという理由からです。

しかし、類似石にはそれだけの価値があるのでしょうか?それは、それぞれの類似石のユニークな特性に、どの程度検討の余地があると考えるかによります。ダイヤモンドと同等の硬度を持つ類似石はありませんが、指輪としての日常的な着用に十分な硬度と耐久性を持つものもあります。多くの類似石が輝きやファイアではダイヤモンドに劣りますが、数種類の石にはダイヤモンドよりも強いファイアがあります。結局のところ、類似石のファイアや輝きがダイヤモンドより強いか弱いかに関わらず、石が持つユニークなきらめきやファイアが自分の好みに合うかどうか、実物を見て確かめたほうが良いでしょう。

もう一つの検討事項は、石の由来です。天然のダイヤモンドは、数百万年から数十億年前に地中深部で自然によって形成され、火山の噴火で地表に出たもので、こうしたことはラボで製造された類似石やダイヤモンドには一切該当しないことです。天然ダイヤモンドが辿ってきた物語により、ジュエリーのセンチメンタルな価値が増します。それが家宝となるような場合にはなおさらです。天然ダイヤモンドはまた、ダイヤモンド類似石より価値が長く続きます。ですが、より手ごろで魅力的な代替品をお探しの場合には、ダイヤモンドの類似石はまさにうってつけです。

1.40カラットのダイヤモンドに囲まれた1.50カラットのCZを特徴とするプラチナの婚約指輪

このプラチナの婚約指輪は、1.40カラットのダイヤモンドに囲まれた1.50カラットのCZのセンター ストーンを特徴としている。こうした指輪をプレースホルダーリングと呼んで身に着け、後にCZをダイヤモンドに替える人々もいる。提供:Coast Diamond(コースト ダイヤモンド)

18Kローズ ゴールドにつけられた7.5mmの合成モアッサナイト

この18Kローズ ゴールドの指輪は、7.5mmの合成モアッサナイトが特徴となっている。提供:Brilliant Earth(ブリリアント アース)

どの素材を選ぶにせよ、石の由来や耐久性について販売者から正確な情報を得るようにしましょう。こうした事柄は石の価格と長期的なケアに影響を及ぼすためです。石がダイヤモンドでも、またはダイヤモンド類似石でも、適切なお手入れとクリーニングによって輝きをより長く維持することができます。所有している石、または購入を検討している石の由来が定かでない場合、いつでもGIAのラボに石を提出し、グレーディング レポートを依頼することができます。

こちらもご覧ください:ダイヤモンドが本物かどうかをどう見分ける方法

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