プロポーズはすぐにでもできるけれども、婚約指輪を買う用意はまだ、ということもありますよね?恒久的な婚約指輪を買うためのもろもろの詳細を決める間、プロポーズリング(プレースホルダーリングとも呼ばれる仮の指輪)が立派な代役を務めてくれます。検討すべきことをここでご紹介します:
この記事の内容は次のとおりです。
プロポーズリングを贈る理由
プロポーズリング向けの金属
プロポーズリングに小さなダイヤモンドを使う
プロポーズリングにダイヤモンド類似石を使う
プロポーズリングにカラーストーンを使う
プロポーズリングの種類
プロポーズリングにつきまだご不明な点がありますか?
プロポーズリングを贈る理由
ダイヤモンドの婚約指輪は最も有意義な買い物のひとつです。二人の人生が一つになること、揺るぎない献身、永遠の愛を象徴するものです。最適な婚約指輪を選ぶのには時間と下調べが必要です。例えば、ダイヤモンドの品質の4C(カラー、クラリティ、カット、カラット重量)について知ることなどです。ですが、プロポーズのタイミングに指輪を揃えられないこともあります。そんな時、プロポーズリングが役立ちます。生涯の婚約指輪の代わりとしてこうした仮の指輪があれば、実際に婚約指輪を探し回って選ぶことを悩むよりも、情熱を第一にその日を送ることができます。プロポーズリングにする理由は数多くあります。オーダーメイドの婚約指輪が出来上がるまで待つ場合、これは非常に良い選択肢です。また、婚約者も一緒に選べるよう、指輪をプロポーズの後にしたいという場合にも適しています。旅先でのプロポーズをお考えですか?プロポーズリングならば、高価な婚約指輪を旅行に持参する場合のリスクを避けることもできます。そして最後ながら重要なのが、プロポーズリングはお二人が互いに誓い合い、また経済的な優先事項が同じであることを意味するということです。プロポーズリングの価格は手ごろでなくてはなりませんが、それが理由で美しく心のこもったものではないとか、愛情を込めて贈られないとかいうことはありません。指輪には多くの選択肢がありますので、分類して見ていきましょう。
プロポーズリング向けの金属
プラチナは高価な金属です。そのため、プラチナは恒久的な婚約指輪のほうで使おうと思われるかも知れません。一方、ゴールドは耐久性があるうえ様々なカラーがあり、純度により小売価格も広い範囲にわたります。カラット(Karat:K、日本語ではかわりに数字の後に「きん(金)」と付けて呼ぶこともある)は金の純度を示す用語で、他の金属と合金にする際の純金の割合を表します。カラット(karat)数の低い金は通常、より低価格となります。例えば、14Kゴールドは14が金で10が割り金ですが、18Kゴールドは18が金で6が割り金となります。類似石をセットしたプラチナの指輪を見つけるのは大変ですが(以下参照)、イエローゴールドやホワイトゴールド、ローズゴールドにダイヤモンドや他の宝石の類似石をセットしたものは簡単に見つかります。イエローゴールド、ホワイトゴールド、ローズゴールドに関する詳細はこちら。
スターリングシルバーはプロポーズリングに適した選択肢です。ゴールドやプラチナよりも価格が手ごろです。ですが、短所もいくつかあります。スターリングシルバーは硬度がより低く、傷が生じやすいのです。また酸化する素材であり、酸化が生じたときには表面が黒くなります。ただし、酸化した部分はクリーニングや研磨で簡単に取り除くことができます。こうした特徴を考慮に入れて、プロポーズリングが代わりを務める期間を検討してください。
プロポーズリングに、より流行の先端を行く外観を求めるなら、スチール、チタン、タングステンカーバイドや、その他の代替金属も候補となります。チタン、ステンレススチール等には宝石をセットするのが難しいため、こうした金属製のプロポーズリングは少し調べておく必要があります。木材などの他の素材は、時間の経過とともに傷が生じます。そのためプロポーズリングには、おそらくスターリングシルバーや様々なカラーのゴールドが最適な選択肢と言えるでしょう。
プロポーズリングに小さなダイヤモンドを使う
プロポーズリングにはダイヤモンドが使われることもあります。きらめきと象徴性、永続的な意味を添えてくれるうえ、手ごろな価格のものもあります。すべての条件が同じ場合、小さめのダイヤモンドは大きめのダイヤモンドに比べて低価格となります。これをダイヤモンドのプロポーズリングに利用すればよいのです。いくつか選択肢を挙げます。メレーダイヤモンドは、重さ5分の1カラット(ct)未満の小粒ダイヤモンドです。メレーダイヤモンドには0.001ct(1カラットの千分の一)の小さなものまであります。メレーは通常、小さなラウンドのダイヤモンドにカットされ、センターストーンの周りやバンド上にセットされます。メレーダイヤモンドの指輪は、より大きなダイヤモンドを使用したものに比べるとかなり低価格で、美しいプロポーズリングとなります。
メレーはまた、クラスターリングを作る際にも使用されます。このスタイルの指輪では、同じサイズの小粒ダイヤモンド数個をまとめてセットします。このテクニックによりきらめきが最大化され、大きい一粒ダイヤモンドのような錯覚を生みます。
バゲット もプロポーズリングに魅力を添えるダイヤモンドの形状のひとつです。バゲットとは、端がストレートまたはテーパード(先細り)になっている、小さく、通常長方形のステップカットダイヤモンドです。正方形に近いバゲットもあれば、長さ対幅の比率が5:1ほどのものや、それ以上に長いものもあります。テーパードバゲットダイヤモンドは、両側が長く、内側に斜めに傾いています。
プロポーズリングにダイヤモンド類似石を使う
プロポーズリングの別の選択肢として、キュービックジルコニアまたはモアッサナイトのようなダイヤモンド類似石の婚約指輪を購入するという方法もあります。ダイヤモンド類似石は、本物のダイヤモンドのような外観ですが、化学的特性、物理的特性、光学特性は異なります。また、本物のダイヤモンドと同じファイアー、輝き、シンチレーションを持つわけではないため、同じようなきらめきはありません。それでもダイヤモンド類似石は、プロポーズリングの中で十分にダイヤモンドのように見えます。ダイヤモンド類似石として使用される素材には様々なものがあります。それぞれに長所と短所があります。例えば、無色のサファイアは硬くて頑丈な宝石のため耐久性が高く、指輪のセンターストーンとして着用できます。ですが、ダイヤモンドのような輝きやファイアーはありません。ダイヤモンド類似石に関するGIAのブログではすべての選択肢を紹介しています。
余談ですが、ダイヤモンド類似石を合成ダイヤモンドと混同しないでください。合成ダイヤモンドは天然ダイヤモンドと実質的に同じ化学組成、結晶構造、物理的特性を持っています。その結果、合成ダイヤモンドは天然ダイヤモンドのように見えるだけでなく、同じ耐久性を備えています。
プロポーズリングにカラーストーンを使う
カラーストーンには、プロポーズリング向けの手ごろな価格の代替手段となるものもあります。どれも指を引き立てる、美しい選択肢です。モルガナイト、ブルートパーズ、アメシストの3つが検討に値する宝石です。まさに流行となっている宝石モルガナイトは、繊細なパステルピンクから、紫がかったピンク、黄色あるいはオレンジがかったピンクなど、色の幅が広く見られます。モルガナイトはベリルの変種で、この鉱物種にはエメラルド、アクアマリン、その他の色のベリルが含まれます。モース硬度スケールで7.5~8.0の硬度を持つモルガナイトは日常的な着用に適していますが、より硬度の高いダイヤモンド、ルビー、サファイアのような宝石に比べると耐久性は低くなります。
11月の誕生石トパーズには、虹のように様々な色のものがあります。モーススケールで8の硬度を持つブルートパーズは、代替品となる、手ごろな価格の石です。
2月の誕生石アメシストには王族に関連した歴史があります。エカチェリーナ大帝としても知られる、ロシア皇后エカチェリーナ2世 (1729~1796)や、ウィンザー公爵夫人ウォリス・シンプソン (1896~1986)などの貴族階級に好まれました。アメシストの硬度はモーススケールで7です。
プロポーズリングに誕生石を入れるというアイディアもあります。エメラルドやオパールなど、日常的な着用にあまりお勧めできない宝石もあるため、これには多少下調べが必要です。
プロポーズリングの種類
ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドの類似石を使用したプロポーズリングはふんだんにあります。(ラウンドは婚約指輪で最も人気の高い形状です)。プリンセスカット、ペアシェイプ、エメラルドカットのダイヤモンド類似石、他の形状やカット、またカラーストーンもあります。
別の選択肢にフレンドシップリングがあります。フェデリングは、歴史的に婚約指輪または愛情の証として贈られていました。そのデザインは、友情または結婚の絆を象徴する、結ばれた2つの右手を特徴としています。アイルランドのクラダーリングは、ハートを持つ2つの手を表しています。トワエモワリング(フランス語で「あなたと私」の意) にはそれぞれの配偶者に一つずつ、合計二つの宝石があります。他のタイプのアンティークの婚約指輪も調べて、完璧なプロポーズリングのための独自のアイディアを見つけましょう。
プロポーズリングにつきまだご不明な点がありますか?
親戚から指輪を借りるのはいかがでしょう?親族が身に着けた婚約指輪は、あなたの愛を宣言する甘く、感傷的な方法です。そうしたジュエリーは、特別なプロポーズリングとなるでしょう。または、自分自身でプロポーズリングを作ることも考えてみてください。創造力と工夫によって、ユニークかつお二人にとってとても意味の深いものをデザインしてみましょう。例えば、プロポーズリングに、卒業式用の帽子のタッセルや特別なシャンペンボトルのワイヤーキャップなど、思い出の品や題材を使用することもできます。結局大切なのは指輪ではなく、プロポーズなのですから。愛を込めて渡すのなら、どんな指輪でもその瞬間の思い出と感情を永遠に呼びさますことでしょう。
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