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1 carat diamond engagement ring with diamonds set in the prongs and shank.

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ダイヤモンドの色:知っておくべき7つのこと

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Published February 22, 2018

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ダイヤモンドの婚約指輪をご購入する予定がある方は、品質やダイヤモンドの価値の付け方を理解するためにも、ダイヤモンドの色について知っておく必要があります。ダイヤモンドの色について知っておくべき重要な点を7つ、こちらでご紹介します。この記事の内容は次のとおりです。

  1. ダイヤモンドの価値は、色の無さによって(ある程度)決まる。
  2. ダイヤモンドのカラーグレードはグレーディングラボで決定されるべきである。
  3. カラーダイヤモンドはカラーレスダイヤモンドとは異なる方法でグレーディングされ、価値を付けられる。
  4. 処理によりダイヤモンドの色は改善できる。
  5. ダイヤモンドの蛍光性はダイヤモンドの色にほとんど、あるいは全く影響しない。
  6. 婚約指輪のセッティングはダイヤモンドの色の見え方に影響を与えることがある。
  7. 信頼できるダイヤモンドのカラーグレードは、GIAグレーディングレポートで確認しよう。

1. ダイヤモンドの価値は、色の無さによって(ある程度)決まる

ダイヤモンドの色は重要です。婚約指輪に使われるダイヤモンドのほとんどはほぼ無色で、わずかなイエローまたはブラウンの色味があります。ダイヤモンドは他の要素がすべて同等でも、カラーレスに近い方が希少で、この希少性が価格に反映されます。

GIAのDからZのダイヤモンドカラースケール。

GIAのDからZのカラースケールによりダイヤモンドの色の精密な測定ができる。イラスト:GIA

GIAのDからZのカラースケールはダイヤモンドの無色の度合いを測定するために使用されます。「D」は無色のダイヤモンドを表し、それ以降の文字でダイヤモンドが徐々にわずかにイエローあるいはブラウンがかっていくことを示します。GIAはダイヤモンドの色を5つのグループで体系化しています。

  • カラーレス(D-F):最も希少、したがって価値が最も高い
  • ニア・カラーレス/ほぼ無色(G-J):訓練を受けたグレーダーにのみ確認できる色味がある
  • フェイント/かすかな色味(K-M):一般の人の目では確認するのが依然として困難な色味がある
  • ベリーライト/非常に薄い色味(N-R):大きな石であれば一般の人の目にも確認できるわずかな色味がある
  • ライト/薄い色味(S-Z):石の大きさに関わらず、色味を確認できる。ダイヤモンドはわずかに黄色や茶色に見えるが、「ファンシー」カラーダイヤモンドとして分類されるほど色が濃くない
グレーディングの色味の幅の両端にあたるダイヤモンドを含むGIAのD-Zダイヤモンドカラースケール。

ダイヤモンドのカラーグレードが大きく異なるものを並べて置くと色の違いがすぐにわかる。写真:GIA

2. ダイヤモンドのカラーグレードはグレーディングラボで決定されるべきである

ダイヤモンドのカラーグレードの差は非常に微妙なため、訓練されていない人の目には見分けがつきません。しかし、ダイヤモンドの価格には非常に大きな違いが現れます。そのため、ダイヤモンドのカラーグレードの決定は、GIAのような、客観的で偏りのないカラーグレーディングを確実に行う専門性と手順をふまえている宝石学ラボに任せることが最善です。ダイヤモンドの色を判断する時にGIAグレーダーは、使用すべき照明の種類や自然な背景色について規定している厳格な手順に従います。これには評価時にダイヤモンドをどのように持ってどのように観察するか細部にわたって述べられています。カラーグレードはダイヤモンドをマスターストーン(GIAのDからZのカラーグレーディングスケールの順番になっているカラー比較用ダイヤモンドのセット)と比較して決定されます。ダイヤモンドはすべてグレーディングトレイにテーブルを下向きにして置きます。この様に置いて観察すると、ファセットカットされた無色からほぼ無色のダイヤモンドをフェースアップで見たときの複雑な外観を抑えることができます。

ダイヤモンドメレーがヘイローとバンドにあしらわれた6.75カラットのラウンドブリリアントカットダイヤモンドの婚約指輪。

6.75カラット(ct)、Fカラー、SIクラリティのこのラウンドブリリアントを見れば、ダイヤモンドが普遍の愛のシンボルである理由を理解できるだろう。提供: 1stdibs.com

3. カラーダイヤモンドはカラーレスダイヤモンドとは異なる方法でグレーディングされ、価値を付けられる

カラーダイヤモンドにおいては、ダイヤモンドの色はほぼ間違いなく最も重要な要因です。カラーダイヤモンドは見た目にはっきりとイエロー、ブラウン、ピンク、レッド、ブルー、オレンジ、パープル、グリーン、グレー、ブラックとわかるダイヤモンドです。通常の色の範囲にあるダイヤモンドで、イエローがかった、ブラウンがかった、グレーがかったものというのは含まれません。色が天然である場合、ダイヤモンドはファンシーカラーダイヤモンド、ファンシーダイヤモンド、ファンシーなどと呼ばれます。

カラーダイヤモンドには虹のように様々な色相がある。

カラーダイヤモンドには虹のように様々な色相がある。Photo: Robert and Orasa Weldon/GIA

GIAではカラーダイヤモンドは、無色のダイヤモンドとは異なる方法でグレーディングします。ダイヤモンドのテーブルを下向きにして観察して色のなさを基準とする、カラーレスからライトイエローのダイヤモンド用のGIAのD-Z グレーディングシステムとは異なり、カラーダイヤモンドのグレーディングシステムは、ダイヤモンドをフェイスアップにして観察したときの色の存在を基準にしています。GIAがカラーダイヤモンドの説明に使用する用語は、フェイント、ベリーライト、ライト、ファンシーライト、ファンシー、ファンシーダーク、ファンシーインテンス、ファンシーディープ、ファンシービビッドがあります。では何がポイントとなるでしょうか。一般的にはカラーダイヤモンドの色が濃いほど良いとされます。例えばファンシーディープやファンシービビッドのダイヤモンドは、ファンシーライトのダイヤモンドより色が濃く、そのため通常、価格も上がります。しかしながら色調も重要です。例えば、極めて暗め(ファンシーダーク)のダイヤモンドは、ファンシーインテンスとグレードされた明るめの石に比べてあまり好まれないでしょう。

0.37カラットのイエローダイヤモンドと1.50カラットのカラーレスダイヤモンドで二重にヘイローがあしらわれた3.66ctのファンシーイエローダイヤモンドの婚約指輪。

カラーダイヤモンドはカラーレスダイヤモンドよりずっと高価になることもある。この3.66ctのファンシーイエローは太陽の光の筋のように輝いている。周囲を囲む二重のヘイロー:内側は0.37カラットのイエローダイヤモンド、外側は1.50カラットのカラーレスダイヤモンド。提供: 1stdibs.com

ファンシーカラーダイヤモンドは、大概、DからZの色範囲に入るダイヤモンドよりはるかに希少です。専門家によれば、産出されるダイヤモンド原石のわずか2%がファンシーカラーであるといわれています。希少性が価格に影響を及ぼすため、目を見張るようなブルー、ピンク、グリーン、オレンジ、その他のカラーダイヤモンドがオークションで数百万ドルの値で販売されるのは驚くことでもありません。

サザビーズオークションで7100万ドル(約76億円)で落札されたPink Star(ピンクスター)リングには、GIAでグレーディングした59.60ctのファンシービビッドピンクダイヤモンドが収まっている。

GIAがグレーディングしたファンシービビッドピンクの59.60ctのPink Star(ピンクスター)ダイヤモンドは、2017年4月4日に香港にてサザビーズのオークションで7100万ドル(約76億円)で落札された。提供:Sotheby’s(サザビーズ)

4. 処理によりダイヤモンドの色は改善できる

ダイヤモンドの色は処理により改変することが可能です。他の要素がすべて同等のとき、処理されていないダイヤモンドは処理されたダイヤモンドより高値がつきます。法律によって、販売者は処理の開示を義務づけられています。おそらく高圧高温(HPHT)プロセスが色を変化、強調、除去するために使用される最も一般的な技法です。HPHT処理はブラウンダイヤモンドをカラーレスに変えたり、イエロー、グリーンがかったイエロー、あるいはグリーンといった他の色に変更することができます。処理を施したピンク、ブルー、オレンジイエローのダイヤモンドにもこのプロセスが関わっています。結果として現れる色には恒久性があると考えられていますが、HPHT処理は常に開示しなくてはなりません。アニーリングもまた、制御された状態で加熱と冷却を行って宝石素材の色を改変するプロセスで、特に照射の後に使われます。ダイヤモンドの色を強調するために使用される手法としては他に、ダイヤモンドの照射あるいはコーティングがあります。

6.61ctのアニーリング前のファンシーイエローブラウンダイヤモンド(左)と、アニーリング後にL(フェイントイエロー)とグレードされた同じダイヤモンド(右)。

HPHTアニーリングで色を除去する前のこの6.61ctのダイヤモンドは、ファンシーイエローブラウンだった(左)。アニーリング後(右)、GIAはこのダイヤモンドをL(フェイントイエロー)とグレードした。写真:Robert Weldon/GIA

5. ダイヤモンドの蛍光性はダイヤモンドの色にほとんど、あるいは全く影響しない。

ダイヤモンドの蛍光とは、ダイヤモンドを太陽や蛍光ランプ、その他の光源による紫外線(UV)の下に晒したときに、ダイヤモンドが一時的に発する可視光です。この発光はさまざまな色(ダイヤモンドでは大抵はブルー)、強さ(フェイントからベリーストロング)、分散パターンを示します。光源が無くなると、蛍光は見えなくなります。ダイヤモンド業界の多くの人は、太陽光といったUV光源の下では、強い青色蛍光があるとライトイエローのダイヤモンドがより無色に見えると考えています。青と黄は反対色であり互いに相殺する傾向があるので、青色蛍光が黄色味を隠してくれるというのです。希少なケースとして、極端に強い蛍光を示すダイヤモンドでは外観が濁ったり油っぽく見える場合もありますが、GIAに提出されるダイヤモンドのうち、このような現象を示すものは0.2%未満です。

7つのダイヤモンドを、日光と同等の照明下(左)で見る場合と、長波UV照射下(右)で見る場合。

同じ7つのダイヤモンドを、日光と同等の照明下(左)で見る場合と、長波UV照射下(右)で見る場合。写真:Kevin Schumacher/GIA

蛍光がDからZの範囲のダイヤモンドに与える影響に関する消費者や業界らの疑問に答えるため、GIAはさまざまな観察テストを実施しました。こちらが研究者の見解です。「ジュエリーを購入する一般の消費者にあたる平均的な観察者には、蛍光による系統だった影響は見受けられません[on the face-up appearance of the groups of diamonds]。経験を積んだ観察者でも、一つ一つの石を見た場合に蛍光の効果が例外なく同じ意見になることはありませんでした。」結果として、GIAはダイヤモンドの蛍光は宝石の識別特徴ではあるものの、グレーディングに関わる要因ではない、つまりダイヤモンドの色にほとんどあるいはまったく影響を与えないと考えます。

6. 婚約指輪のセッティングはダイヤモンドの色の見え方に影響を与えることがある。

ダイヤモンドは強い反射を起こします。そのファセットが、いわばずらりと並べられた小さな鏡として光や周囲のものを反射するのです。そのため、リングのプロングやシャンクの色が、ダイヤモンドとして見える色に影響を与えることがあるのは驚くことでもありません。プラチナやホワイトゴールドのような白色の金属により、無色やほぼ無色のダイヤモンドの色のなさが強調され、またゴールドのバンドではD-Zのスケールでグレードのより低いもっと黄色みの強いダイヤモンドに見えてしまうこともあります。詳しくは、金属がダイヤモンドの色の見え方に与える影響とはをご覧ください。

プラチナにセットされ、重量が0.72カラットの2つのテーパードバゲットが両脇に添えられた、8.03カラット、Dカラーのマーキスカットダイヤモンドの婚約指輪。

この婚約指輪の8.03ctのマーキスカットダイヤモンドはDカラーである。合計で0.72カラットの重量の2つのテーパードバゲットが両脇に添えられている。プラチナのバンドやプロングが、ダイヤモンドの美しさを引き立てている。提供: 1stdibs.com

7. 信頼できるダイヤモンドのカラーグレードは、GIAグレーディングレポートで確認しよう。

GIAダイヤモンドグレーディングレポートは4C(クラリティ、カット、カラット重量、ダイヤモンドのカラー)に基づくダイヤモンドの品質の詳細にわたる評価を提供します。客観的なカラーグレードを含むだけでなく、蛍光などその他の識別特徴や、検知できる処理も開示するレポートです。GIAレポートに含まれるダイヤモンドのカラーについての情報はこちらをご覧ください。婚約指輪は、愛と誓いを表現し、意味が深く、非常に象徴的です。GIAダイヤモンドグレーディングレポートがあれば安心してこの最も大切な購入に臨めます。さて、ダイヤモンドの色の重要性をご理解いただけたと思います。婚約指輪購入のための12のヒントも合わせてご覧ください。トップ画像提供:1stdibs.com

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